国土交通省のアユ遡上マップによると、多摩川では3月30日にアユの遡上が確認されたようです。二子玉川で多摩川と合流する野川にも、アユが遡上しているのでは?と思い、自転車で野川に行ってきました。今回は、自転車で移動し、橋の上などから双眼鏡観察でアユのはみ跡を見つけようというものです。
なお、せたがや野川の会による長年の調査において、野川でもアユが確認されておりました。途中で立ち寄った世田谷トラストまちづくりビジターセンターでは、野川で見られる魚類として24種もの魚類がリストとして公表されておりました。
調布市内から野川沿いに出て下っていくと、もっとも目につく魚は、やはりコイです。場所によってはかなりの数が群れていました。よく見ると、平瀬などではオイカワも群れています。だいぶ下って、世田谷に入り橋の上から瀬を見ると、ウキゴリ類の幼魚が岸際に群れていました。
その他には、所々にアカミミガメが泳いでいます。野川沿いの遊歩道には、望遠レンズをつけた一眼レフを持った人がたくさんいましたが、こちらは機動力重視の軽装なので、双眼鏡にコンパクトデジカメを当てただけの、簡易デジスコ撮影ですが何とか撮影できました。アカミミガメが見られたところは限られており、どうやら流れが緩く、比較的広い淵が好みのようです。
カメの他にも水際でシマヘビを確認しつつ、ずっと下って仙川の合流点に達しました。合流点はかなり大きな淵になっているので、じっくり観察して見ることにします。合流部の淵には、コイがたくさんおり、他にもオイカワが水面近くで群れています。さらに見ているとちょっとコイとは違うスタイルの魚がうっすら見えます。よく見るとナマズでした。全長40~50㎝くらいありそうな大型の個体が2匹ほど泳いでいました。
ここにもアカミミガメがいましたが、よく見ると他にもカメがいます。小さいのはクサガメです。水際近くを泳いでいる大型のカメを発見、こちらはスッポンでした。
魚の他には、カルガモがたくさん見られます。コサギと並んでいたので、一枚撮影です。橋の真下でさかんにエサを摂っているカルガモがいたので、何を食べているのかと思って、橋の上から観察していると、川の中で長く伸びた藍藻類をついばんでいます。藍藻類は繁茂しすぎると腐って悪臭を放ったり、水辺の景観を悪くしたりとやっかいな存在ですが、カルガモは水中の藍藻類の掃除屋として、かなり効果があるのではないのでしょうか。
結局、今回目的のアユは、はみ跡を含め確認できませんでしたが、魚類はコイ、オイカワ、ナマズおよびウキゴリ類の4種類、は虫類はアカミミガメ、クサガメ、スッポンおよびシマヘビの4種を確認できました。
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