投網の修理(1)

 ようやく、雑務が片付いてきたので、昨日から夏の調査で痛んだ投網の修理を始めました。

細かい穴もたくさん空いてしまったので、まずは穴の修繕を行います。

 投網をずいぶん使い込んだので、袋部分を中心にすれによってテグスがかなり痛んでいました。アップで写真を撮ってみるとナイロンテグスに細かい傷が付いて、全体に白っぽくなっています。

 テグスの一部に茶色の部分がありますが、これは新品の時に漬け込んだ柿渋です。使っているうちにすれて、柿渋もかなり落ちてしまいました。

 修繕用のテグスを撮してみると、きれいな透明です。投網のテグスと較べてみると、その差が歴然です。

 最初に浸けておいた柿渋もすっかり落ちてしまっているので、穴の修繕がすんだ投網から再び柿渋に浸けることにしました。

 左のバケツが投網を漬け込んだ状態です。右は昨日から一晩浸けておいた物で、柿渋から出したばかりです。

 これで乾燥させれば、修繕終了です。細かいキズに柿渋が染みこんで、強度が戻るのではないかと期待しています。

 痛みの少ない2つは、穴の修繕と柿渋付けだけなので簡単ですが、もう一つは難物です。

 袋を吊っているナイロン糸が痛んでおり、鎖がブラブラになってしまっています。このまま鎖を糸で吊っても、すぐにきれてしまいそうです。

 仕方ないので、袋を吊っているナイロン糸を全て補強することにしました。元の糸に合わせて、網針で新たに縫い付けていきます。

 が、投網の大きさをなめていました。ぬってもぬっても、遅々としてはかどりません。

 実はこの作業は昨日の午後から始めており、今日も朝から続きをしていたのですが、結局、今日も日が暮れてしまい作業終了です。まだ全体の2/3くらいしかできていません。

 明日も、修繕の続きをすることにします。